入院について
当院では、精神的な疾患をお持ちの方に対し、整形外科・内科の合併症をお持ちの方も含め、入院治療を行っています。たとえば、「うつ病をお持ちの方の骨折手術後のリハビリテーション」「内科の病気をお持ちの認知症の方で、ご自宅や施設で対応が難しい方」などです。新しく入院される方は年間200件ほどで、地域の急性期医療機関や介護施設からの転入院もお受けしております。入院された方の2/3以上の方は、ご自宅・介護施設などへ3か月以内に退院されています。
入院に際しては、予約時や当日に担当者が入院生活全般に関してご案内をいたします。また、費用や退院後の生活などに関して、必要に応じケースワーカーをご紹介いたします。分からないことやご心配なことはお気軽にご相談ください。
なお、当院の病棟は全て精神病床となっています。精神病床への入院は、精神保健福祉法という法律により一般の病床よりも人権に配慮し不当な入院のないように規定されています。
病棟のご案内
当院には4種類の病棟があります。
- 精神科救急急性期医療病棟 Park 2A病棟
統合失調症やうつ病、双極性障害などの気分障害、認知症などで症状が比較的激しく、社会生活が難しくなった患者さんを対象にして、比較的短期間(原則として3か月以内)の入院期間中に集中的に治療を行う病棟です。入院のきっかけになった症状を治療するだけでなく、退院に向けてこころとからだのリハビリテーションを行うと同時に、退院後の生活を支援する体制などを整え、円滑な社会復帰を目指します。
- 精神一般病棟 Park 2B病棟
精神科病棟は、精神障害者の方々のあらゆる症状に対応する病棟です。患者さんそれぞれの症状や病気の状態に合わせた治療やリハビリテーションを行い、患者さんの症状の改善と社会復帰をサポートします。
- 精神科療養病棟 Park 3A病棟
長期的な治療・療養が必要な患者さんが入院される病棟です。治療で症状は安定した方のうち、その後も比較的長期間の治療や療養が必要な方や退院するまでの支援や環境の整備にある程度以上の時間が必要な方が主な対象となります。退院後家庭や社会に復帰できるように、日常生活のための訓練や指導、社会生活技能訓練(SST)などのリハビリテーションを積極的に行い、患者さんの症状に合った治療や療養ができる体制を整えています。
- 特殊疾患病棟 Garden 3B病棟
精神疾患を伴い、車椅子やベッドで過ごされる時間が多い方が療養される病棟です。様々な身体合併症を持つ方も入院されています。特殊浴槽を設置し、車椅子のまま入浴していただけるなど、患者さんの状態に合わせて総合的なケアの提供を目指しています。
基本的な日課
起床・モーニングケア
朝食・朝のお薬
検温
診察・処置・検査
入浴
シーツ交換
作業療法
単独外出
昼食・昼のお薬
診察・処置・検査
検温(必要時)
入浴
作業療法・理学療法
単独外出
夕食・夕のお薬
寝る前のお薬
検温(必要時)
病室・廊下消灯
ホール消灯
入院手続きに必要なもの
- 保険証
- 診療情報提供書(紹介状)など
- 各種医療証(高齢者・障害者)(お持ちの方のみ)※1
- コロナワクチン接種証明書、クーポン
- 印鑑(ご本人・ご家族)
- お薬手帳
- 入院時お預かり金 ※2
- 現在飲まれている薬
保険証・各種医療証等は1ヶ月に1度必ずご提示ください。
入院時に入院時お預かり金3万円をお預かりし、預かり証を発行します。退院時に清算しますので、退院時に入院会計までご提出ください。
入院生活に必要なもの
- 着替え 5着
- コップ(プラスチック製)
- 下着 5組
- 箸、スプーン(ご自分で管理できる方)
- 靴下 3組
- 義歯(洗浄剤・容器)
- タオル 5枚~、バスタオル 2~3枚
- 不織布マスク
- 洗面用具(歯ブラシ、歯磨き粉等)
- 滑りにくい履物(運動靴、介護シューズ等)
お願い・ご確認事項
- 紐類のついた衣類は避けてください。
- 持ち物には必ずお名前をご記入ください。
- オムツは病院指定のものを使用します。(ご準備の必要はありません)
- ご本人の状態や病棟によってご用意していただくものが異なる場合がありますので、詳しくは病棟看護師にご相談ください。
費用について
医療費
この表は入院食事療養費の一部標準負担額です。
一般の方 | 1食につき 460円 |
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難病患者、 小児慢性特定疾患患者の方 (住民税非課税世帯を除く) |
1食につき 260円 |
住民税非課税世帯の方 | 1食につき 210円 |
住民税非課税世帯の方で 過去1年間の入院日数が 90日を超えている場合 |
1食につき 160円 |
---|---|
住民税非課税世帯に属し かつ所得が一定基準に満たない 70才以上の高齢受給者 |
1食につき 100円 |
保険外の費用
- 入院セット
①タオル類
フェイスタオル(1日1枚程度)、バスタオル(週2枚程度)、おしぼり(1日3本程度)
②日用サービス品
口腔ケア用品、歯ブラシ、歯磨き粉、入れ歯ケース、入れ歯洗浄剤、うがい受け、マスク、BOXティッシュ、リンスインシャンプー、ボディーソープ、ボディースポンジ、トロミ剤、蓋つきコップ、イヤホン、ヘアブラシ、食事用エプロン、食事セット(箸、フォーク、スプーン)
1日 500円(税込) 月額 約15,000円 別途サービス提供会社との契約となります。
- 入院セット+衣類セット
①タオル類+日用サービス品
②衣類
室内着(週2~3着程度)、病衣(浴衣型・甚平型)(週2~3着程度)、介護つなぎ(週2~3着程度)のご希望のいずれか1種類
1日 700円(税込) 月額 約21,000円 別途サービス提供会社との契約となります。
- 肌着セット
①肌着、下着、靴下
肌着(週3着程度)、下着(週3着程度)、靴下(週3足程度)
1日 200円(税込) 月額 約6,000円 別途サービス提供会社との契約となります。
- 洗濯費
1ネット 700円(税込)× ご利用ネット数 別途サービス提供会社との契約となります。
- お小遣い管理費
入院中に患者さんにかわってお小遣いの管理をするための費用です。(ご希望の方は、1階の事務所へお預けください。)売店では掛売りで買い物していただけます。お小遣いの残金がなくならないように入金をお願いいたします。
1日 165円 月額 約4,950円(税込) 月途中の解約は出来ません。
- オムツの利用費
オムツ利用者の場合はオムツ利用費が必要です。
また、プランが2つあり、患者さんの状況により看護師が判断させていただきます。プラン① 日額 約660円(税込) プラン② 日額 約460円(税込) 別途サービス提供会社との契約が必要となります。
- 個室料金
日額 3,300~6,600円(税込)
お支払い
入院費は月末で締め切り、翌月10日以降からお支払いができます。お支払いは、請求日からその月の月末までにお願いします。
請求書は郵送致しませんので入院窓口にお越しいただくか、お電話にて金額をご確認ください。
退院される場合は、基本的に退院日にご清算をお願いします。
入院会計
月〜金曜日 9:00〜16:30
面会、外泊・外出
面会
- 面会時間は10:00~19:30です。
- 食事時間(12:00~13:00 および 18:00~19:00)は面会できません。
- 受付窓口にて面会証に必要事項をご記入ください。面会証は病棟看護者にお渡しください。
- 患者さまの症状・状態・ご希望により面会をご遠慮いただく場合があります。
- 平日(17時以降)、土曜日・日曜日・祝日(終日)は正面玄関を施錠しています。時間外は正面玄関右手の時間外出入口をご利用ください。
- 新型コロナウイルス感染症の流行により、現在面会を禁止させていただいております。タブレット端末を用いた面会を行っておりますので、病棟までお尋ねください。(予約制)
外泊・外出
- 患者さんの病状によって外出・外泊を制限させていただくことがあります。詳細につきましては主治医および看護師までご相談ください。
- 新型コロナウイルス感染症の流行により、現在外出・外泊を制限させていただいておりますのでご理解のほどお願いいたします。
院内施設
- テレビ
病棟のフロアに設置されております。また、特室にはすべての部屋に設置されており、無料でご利用いただけます。
- 冷蔵庫
Park 2A病棟の一部の特室に設置されており、無料でご利用いただけます。
- 洗濯機・乾燥機
Park 2A病棟、Park 3A病棟、Garden 3B病棟に設置がございますのでご使用ください。(有料)
- 公衆電話
各病棟に設置してあります。
- 売店
営業時間 月〜金曜日 10:00~15:00 ※土曜・日曜・祝日は休業。
他の医療機関の受診
入院中に他の医療機関を受診することは、原則的にできません。ご家族等が薬を取りに行くことも同様です。受診が必要な場合は、必ず病棟でご相談ください。
その他療養上の注意点
- 病院の器物・備品等を故意に破損した場合は実費をお支払いいただく場合があります。
- 原則として付き添いは必要ありませんが、特に付き添いを必要とする場合はご連絡いたします。また特室利用などにより付き添いを希望される場合は、主治医および看護師にご相談ください。なお、付き添いの方については別途費用を申し受けます。
- 各病棟には公衆電話が設置されており、患者さんからの発信が可能です。
- 患者さんへの電話は病院代表電話(TEL 052-821-7701)にて、入院されている病棟までご連絡ください。患者さんご本人より公衆電話を利用して折り返しご連絡いただくことになります。
- なお、患者さんの病状により、電話の使用を制限させていただく場合があります。ご了承ください。
精神保健福祉士への相談
精神保健福祉士が、以下のような問題に対してお手伝いいたしますので、お気軽にご相談ください。
こんなときにご相談ください
- 受診相談
- 入院中の療養生活相談
- 退院支援(退院・転院およびアフター援助計画)
- 外来通院中の日常生活相談(経済的問題・家族問題・居住支援・社会参加と活動への支援)*精神保健福祉士が収入や医療費に関する社会保障制度についての相談を承っております。(障害者手帳保管料、申請・更新代理行為など)
精神病床の入院
任意入院はご本人の同意が必要で、入院時にご本人の入院に同意する署名が必要です。多くの方はこの任意入院です。やむを得ないときはご本人の同意なく入院いただくこともあります。そのひとつに医療保護入院があります。精神保健指定医が病気の治療において入院の必要性を認め、患者さんのご家族等(配偶者・親権者・兄弟姉妹または3親等内の親族・後見人または保佐人)のどなたかが入院に同意したときに行う入院方法です。この場合もご本人には入院する旨が告知されます。
いずれの入院においても、すべての手紙(信書)のやりとり、入院や処遇に納得がいかない場合の行政機関などへの電話相談は自由にできます。他のところへ電話(公衆電話)をかけること、ご家族などとの面会、病棟外への外出は、病状に応じて制限されることがありますが、その場合は必ず説明があります。