診療放射線部門
医師の依頼に基づいて一般撮影検査、骨密度検査、CT検査、MRI検査とさまざまな装置を用いて適切な画像情報を提供しています。各検査は国家資格をもった診療放射線技師が担当しています。
患者さんが安心して検査を受けられるようコミュニケーションを大切に、補助具などを使用して負担の少ない検査を心がけています。
診療放射線技師 | 2名 |
---|
画像診断検査
レントゲン検査、CT、MRI、骨密度測定装置など、X線や磁場などを利用して、体のさまざまな部位の撮影や計測を行います。当院では最新の医療機器を用いた複数の検査が可能です。
MRI検査
磁石と電波を利用しさまざまな角度から体の断面を撮影する検査です。当院ではオープン型、静音タイプの検査機器を導入しています。そのため閉所恐怖症の方にも安心してご利用いただけます。
一般撮影検査
胸部撮影、腹部撮影、その他骨や関節の病気などで、最初に行うことが多い検査です。
こんなときにご相談ください
- 放射線検査の方法について知りたい
- 放射線のひばくについて知りたい
- 妊娠と検査について尋ねたい
MRI検査
オープン型を採用しており、閉鎖的な空間に不安のある方、小児、高齢者、肥満者などにも対応が可能です。モーションアーチファクト(動きによる画像の乱れ)を抑制する技術を採用し、高機能、高画質で撮影部位に制限がなく、血流の影響が大きい頭部、呼吸の影響の受けやすい肩関節、頚椎撮影などに活用しています。
検査の対象部位
頭部、脊椎、脊髄、四肢、骨盤、血管など、さまざまな部位を撮影できます。
検査を受けるには
各診療科の外来を受診してください。
よくあるご質問
放射線の被ばくはありますか?
磁石と電波を使う検査です。放射線は使いませんので被ばくの心配はまったくありません。
検査はどのように行いますか?
検査着に着替えて装置のベッドに横になっていただきます。撮影部位を固定して撮影します。患者さんは横になっていただくだけで、痛みや副作用もありません。ただし、検査時間が約20分から40分ほど必要になるため、その間は体を動かすことはできません。
検査を受けるにあたっての注意点はありますか?
磁石を利用するため、金属類の持ち込み、装着しての検査はできません。検査前に外していただきます。また、磁気カード類(キャッシュカード、クレジットカードなど)も破損の恐れがあるため持ち込むことができません。カラーコンタクトレンズは磁性体を含んでおり眼球に障害を与える可能性があるため事前に外していただきます。
検査前に問診を行い、金属類の確認とMRI検査を安全に実施できるかどうか、確認します。
検査中に技師と会話をすることができますか?
緊急用のブザーを押していただければ、いつでも会話することができます。何かのトラブルが発生した場合はご利用ください。
保温下着(ヒートテックなど)を着用したまま検査を受けられますか?
熱を逃さない素材を着用すると、検査中に発汗する可能性があります。発汗することで発熱するため、検査着に着替えていただきます。
妊娠時の検査は可能ですか?
妊娠中の安全性については不明な点があるため積極的にはお勧めしません。そのため、MRI検査のメリットとデメリットについて十分主治医と相談したうえで、実施の可否を決定してください。
CT検査
16列マルチスライスCT装置で、短時間で撮影が可能であるため、検査の際の息止めの負担が小さくなっています。また高画質で被ばく線量を低減しています。患者さんが入るトンネル状の部分が大きく、背中の曲がっている方、まっすぐに寝ることが難しい高齢者などでも安心して撮影を行えます。
検査の対象部位
頭部、脊椎、胸部、腹部、四肢など全身のさまざまな部位を撮影することが可能です。
検査を受けるには
各診療科の外来を受診してください。
よくあるご質問
検査はどのように行いますか?
検査部位によって異なりますが、必要があれば検査着に着替えていただきます。CT検査台のベッドに横になっていただきます。特に痛みを伴うことはありません。
検査時間はどれくらいですか?
検査部位によって異なりますが、5分から10分程度です。
妊娠時の検査は可能ですか?
放射線を照射するため、妊娠中の方は検査を受けることができません。
検査前や検査時の注意点はありますか?
検査部位によっては画像に影響があるため金属製のもの(ネックレス、ボタンなど)は外していただくことがあります。特に指示がなければ、食事や薬の制限はありません。画像に影響があるため、検査時はなるべく体を動かさないようにお願いします。心臓ペースメーカーなどを装着されている方は注意事項がありますので事前にお伝えください。
放射線の被ばくはありますか?
放射線を利用するため、放射線による被ばくを伴います。放射線の量は健康に影響を与えるものではありませんが、医師がCT検査を必要と判断し、指示を出した場合のみ行います。当院では放射線による被ばくを最低限にするよう、法令やガイドラインのもと適切な条件で検査を行っています。
骨密度測定検査
年齢とともに骨はカルシウムやミネラルが減少してもろくなります。これを骨粗鬆症(こつそしょうしょう)と言います。骨粗鬆症になると骨折のリスクが高くなります。特に女性の場合は閉経による女性ホルモン分泌量の減少が原因となって、閉経期以降は骨粗鬆症のリスクが高くなっていきます。骨粗鬆症の初期段階では自覚症状がありません。突然の骨折となる前に骨密度を測定することで、骨折のリスクを調べて、早期治療、予防に役立てます。当院では骨折発生頻度の高い腰の骨(腰椎)と太ももの骨(大腿骨頚部)の骨密度を測定します。仰向けの状態で検査を行い、体の向きを入れ替える必要がありません。
検査の対象部位
骨粗鬆症の可能性のある方が対象です。
女性は症状がなくても、40歳以上になったら定期的に骨密度を測ることをお勧めします。
検査を受けるには
整形外科外来を受診してください。
よくあるご質問
何を測定しますか?
放射線を用いて骨を構成するカルシウムやミネラル成分の量(骨密度)を測定します。
どのように検査を行いますか?
検査着に着替えていただき、撮影台に横になって撮影します。検査中に息をとめる必要はありませんが、体を動かさないようにします。特に痛みを伴う検査ではありません。
検査時間はどれくらいですか?
検査時間は10分程度です。
検査前に食事などの制限はありますか?
食事や薬などの制限はありません。
放射線の被ばくはありますか?
わずかな放射線の被ばくはありますが、通常の胸部レントゲン撮影時の被ばく量よりも少ない照射量なので心配の必要はありません。
体のどの部位を検査測定しますか?
腰の骨(腰椎)と太ももの骨(大腿骨頚部)を測定します。
検査結果はどれくらいで分かりますか?
検査当日に結果をお渡しします。
歩行に自信がない人も検査を受けることができますか?
スタッフが介助しますので、車イスをご利用の方でも安心して検査を受けていただけます。
検査を受けるにあたって注意点はありますか?
少量ですが放射線を照射する為、妊娠中の方は検査を受けることができません。
また、体内に胃がん検診などで使われるバリウムなどの造影剤が残っている場合は検査をすることができません。体内の造影剤が完全になくなってから改めて検査をすることになります。