認知症疾患医療センター(以下センター)とは?
センターがやっている仕事は何?
センターの仕事をまとめると以下のようになります。いろいろとやっているんですよね。
(1)外来診療
いわゆる物忘れ外来です。受診した人が認知症なのか、だとしたら原因は何なのかを検査を通してはっきりさせます。
(2)認知症の精神症状と身体合併症への入院治療
外来ではなかなか対応できないような激しい精神症状や身体合併症の入院治療を行います。あいせい紀年病院は、精神科病院ですので、精神症状のための入院治療を行いますが、重症でない身体疾患の治療もやっています。
(3)専門医療相談
これはとても大事な仕事です。認知症の人や家族、介護の人が困っているけど、まずどこに相談したらいいかわからないことが多いのですが、センターはその窓口になります。あいせい紀年病院のセンターには専用の電話回線があります。ホームページの「認知症疾患医療センター」をのぞいてみてください。
(4)地域の医療機関との協力体制、連携
地域のかかりつけの先生と、認知症について勉強会を開いたり、介護職、看護職の皆さんと事例検討会を実施します。
(5)認知症に関する情報の収集及び発信
講演会やホームページなどを通して、認知症についての情報を発信します。この「認知症よもやま話」もそのひとつです。
(6)診断後支援
聞きなれない言葉かもしれません。これまでの認知症診療では、診断をつけたものの、その後、本人・家族が不安におもう療養、生活上の支援が不十分であったという反省から、診断後等の認知症の人や家族に対する相談支援、当事者等によるピア活動や交流会の開催を行うことが求められています。あいせい紀年病院では、月1回、認知症の人と家族の会愛知県支部と共同で家族会を行っています。
あいせい紀年病院は、令和6年4月1日をもって、名古屋市認知症疾患医療センターとして指定をされました。今回は認知症疾患医療センターについてお話します。